謹賀新年

皆様にとって2020年が良い年になりますように!

本年も府民カレッジ豊能・能勢校を宜しくお願いします

1月17日 

≪今を考える「中立と公正、またはフェアプレーの精神」≫

宝塚大学講師・元朝日新聞論説委員   加畑公一郎講師による講座 

 

〈 講師紹介 

京都市北部の丹後出身。同志社大学を卒業され、朝日新聞社で40年間勤務された。様々な分野の取材に従事、40代半ばから社会部デスク、論説委員、学芸部長などを歴任された。現在は宝塚大学看護学部の非常勤講師で「文章表現法」「マスコミと道」「生きた人間学」を担当されている。

 

◆加畑講師のこの講座を貫く問題意識

 いつどんな状況でも、政治的に中立でいることが本当にいいことなのか。そうでは

 なく、公正(フェア)であるかどうかを常に確認することが重要なのではないだろ

 うか。

気になる出来事

 OECDが2018年に実施した、「学習到達度調査」において次の日本を背負う

 15歳、高校1年生の子どもたちの読解力・思考力・表現力が伸び悩み、前回の8位

 から15位に後退したそうです。この調査は世界の15歳を対象に3年ごとに実施さ

 れるもの。

 学者の中には、日本の教育現場における「行き過ぎた政治のタブー化」が思考力低下

 の原因と指摘する学者もいるそうです。日本人は本当の事をズバッと言う事への逡巡

 権力に逆らわない従順さが有ると言われてます。まわりに迷惑をかけないためには 

    どうすれば良いかがまず前面に出てきます。

 ドイツでは過去の戦争への反省から下記の3点が教育現場で重視されています。

 (1)教師は自分の個人的意見を生徒におしつけない。生徒自らの考えを尊重する。

 (2)議論の有る問題=対立する意見が有る問題の場合、全てを示して一人一人に

    自分ならどうする、どう考えるかを述べさせる。

 (3)教師も市民の一人として、中立でなく自分の意見を述べ、生徒が自らの考え

    で問題解決に参加させる。

 また、最近の例としてはスウェーデンの女子高生グレタ・トゥーンベリさんの世界を

 動かした地球の温暖化への警鐘の事例が有ります。

 グレタ・トゥーンベリさんの辛辣な発言

  私たちは絶滅に向かっているのに、あなた方が話すことは、お金の話か、永遠に

  続く経済成長という話ばかりです。

  気候変動問題を解決するために、これまでほとんど何も行われていない。

  私たちは前例のない危機に直面しているのに、指導者たちは子どものように振る

  舞っている。

【中立より公正を

 日本のこれまでの教育は事実の暗記が中心となり”何故?””どうして?””自分ならどう

 する”という観点が弱くなっています。

 また、日本の社会では「中立」が執拗に追求され、「公正」が放棄されています。

 そもそも人間は完全に中立でいられるのでしょうか。

 公正とは、どんな事を言うのか。フェアプレーの精神とは具体的にはどういうこと

 なのでしょうか?

皆さんも一人一人、政治への関わり、教育のこれからの方向性などを、この機会に

自問自答してみませんか?

 ※写真は今年初の受講の様子

 

「今を考える 中立と公正、またはフェアプレーの精神」を受講して感じた事

 

子供たちの学力の低下について話しておられましたが、我々が受けた教育と違うこと

教師が聖職ではなくサラリーマン化していると言われる現状にも大きな問題が有るので

はないでしょうか?

子供に向き合う時間よりも雑務(報告、提出書類)が多いともいわれています。子ども立場を

考えると、どうかな?と思うこともあります。

これは介護の現場にも言えることですが、どちらもサービス業務と捉えられてるようです。

クレーマーが多い社会です。何事も記録に残すことが義務付けられているそうです。

それぞれの先生が自信を持って自分の立てたカリキュラムで自分の授業、教室、子どもという感じで取り組まれ教師と子どもの関係がとてもよく、楽しくのびのびと、豊か

な感性、他人も自分のことも大切にするような人間に育ってくれることが、私たち大人が考えてあげなければならない問題点だと思います。

みんながすべて100点を取るような教育はご免です、と思います。

子どもたちにとって、明るい未来が待っていることを望みます。

≪クラスカフェ・クラスの語らい≫

  1)代表の新年挨拶及び「ふれあい祭り」等、昨年の頑張りへの評価する言葉が有り

    ました。

  (2)1月27日の府民・区民カレッジ合同講義参加者の確認。

  (3)「ふれあい祭り」バザーの活動及び最終収支報告。

    ふれあい祭り担当代表から販売品収集への協力者、当日の販売活動、最終収支

    報告が有りました。

  (4)修了旅行担当代表から3月の修了旅行について、目的地及び日程等について、

    メンバーへの意見集約の依頼がありました。

     日  程:3月6日(金)~7日(土)に実施予定

     目的地:亀岡湯ノ花温泉「渓山閣」

   宿泊・日帰り別の参加人数の確認をしました。

   内容、参加費等については、先方と詳細打ち合わせのうえ、後日担当から説明する。

  (5)2月21日の「各班成果発表会」の班毎の内容を話し合いを、一応の内容が決定し

   ました。今後は当日に向け、準備・練習をする事になりました。

 ※写真は各班の熱心な話し合い風景

1月31日 

 ≪クラスカフェ・クラスの語らい≫ 

 (1)代表から豊能・能勢校、池田校、高槻校の北摂3カレッジの共同イベント開催の計画

    が有るとの話が有りました。詳細はこれから3校で相談し進めていく予定。

 (2)ディレクターより下記3点の説明が有りました。

  ①3月16日に開催予定の修了式についての説明が有りました。詳細は後日連絡。

  ②今年度の振り返りシートの提出依頼が有りました。締め切りは2月21日、同日の成果

   発表会で内容の発表をお願いしたいとの説明が有りました。

  ③ふれあい祭りについて最終実績などの説明が有りました。

 (3)委員長及び修了旅行担当代表より、3月6日実施予定の修了旅行についての概略

   説明が有り、参加人数の決定依頼が有りました。詳細は次回に説明予定。

 (4)2月21日開催の成果発表会の班ごとの打ち合わせ及び発表の練習が有りました。

   各班とも本番に向け、熱心な練習を実施しました

   ※写真は各班の練習風景 

≪豊能・能勢校今年度の活動記録制作≫

 HPとは異なった観点から、月から12月までの豊能・能勢校の活動をクラスの仲間の Iさん

 がまとめを制作してくれました。

  写真とウイットに富んだコメントで大変楽しく、また記録としても貴重な資料となりました。

 クラスカフェの前にプロジェクターを使用してクラス全員に披露し大好評を得ました。

 今後、1月~3月分も追加の予定です。楽しみです。

≪ 笑う門には福来る 「脳トレ・筋トレ・笑っトレ」 ≫

大阪府高齢者大学校 島野哲司講師による講座

 

①脳トレ編

1、協力漢字作り

「口」という字に2画を加えてできる漢字を仲間と協力して探し出す、という問題が出され、隣同士の方と協力しながら考えました。「田、古、四、石、右、白、旦、只、叶、目、由」の文字は分かりましたが、それ以上はもう限界で、考えても思いつきません。答えは全部で28文字でした。

「田、四、由、目、甲、申、白、古、占、兄、只、台、召、石右、旦、旧、囚、加、叶、可、司、叫、叱、史、号、句」

こんなにたくさんあるんですね。とっても頭の運動になりました(笑)

2、あかたぱら

 今、100歳体操で行われている口の運動「パタカラ」が有名ですが、島野先生はこれに

「あ」を足して「あかたぱら」を提唱されています。「あかたぱら」の各行を声に出して

言います。

  「あいうえお かきくけこ たちつてと ぱぴぷぺぽ らりるれろ」

声を出すことの3大健康効果として、

1、ストレス解消

2、全身運動の効果

3、脳の活性化

があるとのことでした。

毎日、続けていきたいですね。

 

②筋トレ編

1、スロージョギング

あまり耳慣れない言葉ですが、準備運動もいらない、食後すぐでも、寝起きすぐでも始められる、ウォーキングよりも2倍のカロリー消費ができる有酸素運動です。

スロージョギングの健康5大効果

1、体力アップ

2、減量効果、メタボ改善

3、生活習慣病改善

4、脳機能の改善

5、精神の安定

③笑っトレ編

落語体験

演目「明礬丁稚」の第一幕の一部のセリフをみんなで声に出して読みました。

次に、クラスを代表して、森下委員長が高座にあがり、落語を披露してくれました。

ほんの数分の練習にもかかわらず、とても上手に演じられ、クラスのみんなから拍手

喝采でした。

最後に、落語家としても活動されている島野先生の落語を拝見させていただきました。

15分の演目は島野先生の巧みな話術に引き込まれ、笑いの連続でした。

 

島野先生の楽しい授業、あっという間に時間がたちました。

年頭から笑って笑って、「笑う門には福来る」と今年もいい一年になりそうです。